内臓脂肪と加齢

年を重ねるにつれ、気になってくるのが内臓脂肪です。最近はテレビや雑誌などでも事あるごとに取りざたされ、家庭用の体重計などでも数値が測れるようになっているものも多いため、私たちにとっても馴染みが深いものとなってきているのではないでしょうか。

 

 

 

この内臓脂肪、若者よりも年齢をある程度重ねた…いわゆる中年世代の方がきにしている人が多い印象ですよね。実はこれには理由があるんです。今回は内臓脂肪と加齢の関係を軸に、内臓脂肪が身体に及ぼす悪影響や脂肪を燃焼させるためのコツなどを解説していきます。

加齢と内臓脂肪

 

内臓脂肪は、お腹の周り…漢字からもわかるように内臓の周囲についてしまう余分な脂肪のことです。油断しているとすぐにお腹周りについてしまいますが、落としやすい脂肪であることでもしられています。

男性につきやすい脂肪

内臓脂肪は男女どちらにもついてしまう脂肪ではありますが、男性ホルモンによって蓄積されるので男性の方が溜まりやすいと言われています。

 

 

 

内臓脂肪でお腹周りに脂肪がついた体型は、その外見からリンゴ型肥満といわれます。若者よりも少し年を取った、中年世代に多い体形です。ちなみに女性は、洋ナシ型肥満と呼ばれる体型になる、皮下脂肪がつきやすいといわれています。

加齢によって内臓脂肪は溜まりやすくなる?

内臓脂肪はどの年代でも溜まる可能性は孕んでいます。しかし若者よりも、中年のおじさまなどがこのリンゴ型肥満…いわゆるメタボリックシンドロームになっている人が多い印象を受けますよね。実はこれ、加齢によって内臓脂肪が溜まりやすくなることが関係しているからなんです。

年を取ると代謝が落ちる

 

食生活が大きく変化したわけでもないのに、年を取ってから太り始めた、ダイエットをしても痩せ辛くなったと感じている人は多いのではないでしょうか。なぜ加齢と内臓脂肪の増加は比例するのか、その理由はいたって単純。年を取ると身体の基礎代謝が落ちてしまうからです。

基礎代謝の減少

加齢に伴って、基礎代謝はどうしても落ちていきがちになります。これによってなにが起こるかというと、以前と全く変わらない食事と生活を送っていても、年齢が上がるほどカロリーが消費できずそれが脂肪となって身体についてしまうのです。要するにカロリーの摂取量と消費のバランスが崩れてしまうわけですね

そもそも基礎代謝とは?

基礎代謝とは、我々の身体機能を維持するために常に消費されているエネルギーのことです。例えば呼吸をしたり、内臓を機能させたりといった生命活動を維持するために消費されるのが、この基礎代謝です。なので例え、家でゴロゴロと寝そべっている時でも、エネルギーは消費されます。

痩せやすく太りやすい身体

痩せやすく太りにくい身体を保つためには、上記で紹介した基礎代謝が高いことが不可欠になります。しかしこの基礎代謝は残念なことに、18歳前後をピークに徐々に衰えていくものなんです。

 

 

 

さらに年を取ると、日常の運動量が減ってしまったり、食生活が乱れてしまうという人も多くいます。年齢的な要因で基礎代謝が下がり、さらに運動不足でも下がってしまうと、エネルギーが消費できずに脂肪として蓄積されていきます。こうしてどんどん痩せにくい身体になっていってしまうのです。

基礎代謝をあげるには

加齢によって基礎代謝はどんどん下がっていく一方なのかというと、そういうわけではありません。工夫をすれば、代謝を活性化することも可能です。まずはバランスの良い食事、そして血行を促進する運動や活動を取り入れてみましょう。

 

 

 

基礎代謝を上げるには、内臓を活性化するところからはじまります。なので内臓にしっかり血液が循環するよう、血行をよくすることはとても重要な行為なんです。どうも代謝がよくないと感じる人は、岩盤浴やホットヨガなどで血行を促進させてみてはいかがでしょうか。

加齢による内臓脂肪増加の悪影響

 

加齢による基礎代謝の衰えなどで、内臓脂肪が増加するとどのような悪影響があるのでしょうか。これは内臓脂肪が、様々な生活習慣病を招く生理活性物質を分泌しているからだといわれています。

糖尿病や動脈硬化などのリスク

脂肪細胞から分泌される生理活性物質の1種であるTNF‐αは、筋肉や脂肪組織、肝臓での糖の働きを抑制する作用があります。しかし肥満に伴いこれが増えると、インスリンの働きが良くない状態となってしまい、血糖値が上がってしまいます。上がった血糖値は、糖尿病動脈硬化などに繋がっていく恐れがあります。

血圧の上昇

アンジオテンシノーゲンという物質は、内臓脂肪が増えると脂肪細胞から分泌される量が多くなり、血圧を上昇させてしまいます。生理活性物質の中には、血圧の上昇を防ぐアディポネクチンという物質もあるんですが、これは内臓脂肪が減ると減少していきます。

 

 

 

血圧を上げる物質は増え、上昇を抑える物質は減るため、内臓脂肪が増えると血圧も上がっていくわけです。

動脈硬化の促進

PAI‐1と呼ばれる物質は、血栓を生み出しやすくする働きがあります。血栓が生まれると、動脈硬化の促進へ繋がっていくわけです。

メタボからの脱却!加齢による内臓脂肪燃焼のコツ

 

内臓脂肪は見た目が良くないだけでなく、様々な生活習慣病を引き起こすリスクがあることがわかっていただけたかと思います。では加齢によって身体に内臓脂肪が溜まった人…メタボ体型になってしまった人は、どのようにしてこれを燃焼すればいいのでしょうか。

食事制限よりも運動を!

ダイエットというと、食事量を減らすことをまず考える人が多いです。しかし加齢によってついてしまった内臓脂肪は、そもそも基礎代謝が下がってしまったことによるものが大きいです。つまりそれほど食事を摂っていない人でも、身体にお肉がついてしまう人はいます。

 

 

 

その状態で食事制限をするというのは、栄養不足などに陥る可能性があり逆に危険です。加齢によって増加した内臓脂肪を減らしたいのであれば、まずは運動を行ってみましょう。

有酸素運動がおすすめ

内臓脂肪を減らすのに有効だと言われている運動は、ずばり有酸素運動と呼ばれるものです。有酸素運動とは、ウォーキングやゆっくりと泳ぐ水泳、エアロバイクなどなど…一気に体力を消耗する筋トレのようなものではなく、ゆっくり時間をかけて脂肪を燃焼する運動です。

 

 

 

有酸素運動は、筋トレのように一気に身体へ負荷をかけるわけではないので、運動後に物凄く疲れた、きついという風になることはあまりないです。しかしその分、少し長めの時間で毎日継続して行うことが大切になります。

食生活も見直してみる

食事制限にはそこまで力を入れなくていいとは言いましたが、食生活を見直してみることは大切です。毎日脂っぽいものをたくさん食べてはいませんか?飲酒が多く、ジャンキーで偏った食生活をしていませんか?

 

 

 

もしも明らかに脂っこいものを食べ過ぎている、カロリーを摂り過ぎているならば、摂生ももちろん必要になります。食事を減らすのではなく、3色バランスのとれた食事をすることが大切なのです。またアルコールもできるだけ控えた方がいいでしょう。

内臓脂肪は燃えやすい!

幸いなことに、内臓脂肪は皮下脂肪と比べると燃えやすい脂肪だと言われています。つきやすいが燃えやすい脂肪なので、ちょっとお腹がたるんできたな、と思ったらすぐにエクササイズなどで脂肪を燃焼するようにしましょう。

まとめ

 

 

 

加齢とそれに伴う内臓脂肪の増加について、原因から対策、燃焼のコツなどをまとめて紹介いたしました。たしかに加齢によって基礎代謝が落ちると内臓脂肪はつきやすくなりますが、基礎代謝はあげることも、内臓脂肪は落とすことも比較的楽にできるといわれています。

 

 

 

日頃の食生活などを見直し基礎代謝を上げ、生活習慣を引き起こすリスクがあるメタボ体型とさよならしましょう。